後爪郭

  • 2020年4月3日
  • 2021年8月23日
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後爪郭(こうそうかく)

後爪郭は、英語では「posterior nail fold:ネイルフォルド」と言う。
爪を付け根の部分で覆って固定している皮膚の部位の名称です。

爪の構造と各部位の名称
後爪郭は、爪を付け根の部分で覆って固定している皮膚の部位の名称

後爪郭の特徴

爪甲 は四辺で固定されていますが、爪を根元で固定している皮膚の部分を後爪郭と言います。残り三辺は爪の両サイドにある 側爪郭、また爪の先端裏側にある 爪下皮 です。

後爪郭は、爪の工場である 爪母 を保護する役割を担っています。爪母 が傷つくときれいな爪は生えてこなくなるので、後爪郭は、深いくさび型の形状を取っており、大きなポケットの中に 爪母 があり守っているのです。

そのため、後爪郭 に強い刺激や圧力を加えるのは大変危険です。

後爪郭 が変形したり、ダメージが 爪母 に届くことによって、爪が凸凹した状態で生えてくる場合があります。

アスリートネイルから見た後爪郭

後爪郭のダメージとして代表的なのが、乾燥と噛み爪。どちらもアスリートに散見される症状です。

乾燥は主に炭酸マグネシウムなどの滑り止めの使用によるもの。体操や陸上の投擲競技、野球のピッチャーなどが挙げられます。

噛み爪はアスリート自身の癖やストレスによるもの。爪を噛むことによって、爪甲自体がガタガタに傷ついてしまったり、後爪郭がめくれ上がったりすることで爪全体が均一な厚さで生えない場合が出てきます。

爪が均一の厚さでないということは、指先に負荷がかかった時に比較的爪の薄い部分が悲鳴をあげて、亀裂や割れやすくなることにつながってしまいます。

また爪は 爪床 を守っている鎧のようなものです。例えばボディプレーで足の指を踏まれてしまった際にも爪の薄い部分を通して、爪床 に直接ダメージが加わり、爪下血腫 を起こすことにもなるでしょう。

均一な厚さで圧力分散ができることは、丈夫で強い爪の条件なのです。トレーニングや練習後は、自身の爪をなぞったり、表面を触ったりして状態を毎日チェックすることは、いち早い異変に気付く大切なポイントです。

何より筋肉疲労や栄養管理をするように、爪のコンディショニングを把握してスポーツパフォーマンスを高めていきましょう。

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