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アスリートはトレーニングで身体を鍛えているため、体調を崩したり、風邪を引いたりするイメージがないかもしれないが、実はそうではありません。
適度な運動は免疫機能が上がるということは知られていますが、アスリートのような激しい運動は免疫機能を下げてしまうという論文があります。
2016年のリオオリンピックの参加選手が医務室に訴えた病気のうち、約47%が呼吸器系、約21%が消化器系に影響を与えていました。
オリンピックに限らず大きな国際大会での内科系疾患の順位は、いつも同じだそうです。1位が風邪、2位が消化器系疾患、3位が皮膚の疾患です。
今回は、そんなアスリートが隙間時間で簡単に免疫力アップができる方法を紹介します。
この記事はこんな方にオススメ
- 隙間時間に免疫力を手軽に上げたいアスリート
- ウイルスに負けない体づくりをしたい方
- リラックスするのが苦手な方
- 練習後の興奮状態から気分をリフレッシュする方法を知りたい方
現代アスリートが抱える病いの多くは、ストレスが原因!?
現代人の病気の多くは、自律神経が乱れているからと言われています。
自律神経は、内臓器官など生きていくために必要な体の機能を無意識にコントロールしている神経で、日中に活発になり動きの要となる「交感神経」と睡眠時にリラックスを促す「副交感神経」があります。
しかし、大きなストレスがかかると自律神経が乱れると体のコンディションが崩れてきてしまうのです。原因不明な痛みや、イライラなど体の不調が出てきたら、それこそ自律神経が乱れているサインです。
アスリートはストレスと隣り合わせ
人間の細胞のひとつ一つは、温度やphなど一定の状態に保たれるホメオスタシスという機能が働いています。
しかし、そもそも運動するということは、エネルギーの消費や疲労物質の産生、体温上昇、などがどうしても起こってしまうので、その結果、身体の内部の環境が大きく変わってくるのです。
この身体の内部環境の変化は、ストレスそのものなのです。つまり、アスリートはストレスと付き合っていかなくてはなりません。
ちなみに、適度な運動は免疫力を高めて風邪を引きにくくし、アスリートトレーニングのような過剰な運動は免疫力を低下させて風邪を引きやすくします。
これは唾液中に含まれる免疫物質(分泌型免疫グロブリンA)が、風邪のウイルスが粘膜に侵入するのを防ぐ働きをするのですが、例えばフルマラソンを走った後は、この分泌型免疫グロブリンAがかなり低下することが分かっています。
自律神経の乱れを整える
現在、世界中で新型コロナウイルスの蔓延について予断を許さない状況が続いています。様々なストレスを抱え、夜になっても交感神経が優位な状態が長引くなど、自律神経のバランスが偏重し、アスリートも含めて、たくさんの人を悩ませているかと思います。
自律神経の乱れを、自宅で誰でも簡単に整える方法が、今回紹介する「ネイルエステ」です。トレーニングや練習後のリフレッシュや、何よりウイルスに負けない体づくりに繋がるので日常生活に取り入れ、毎日することをおすすめします。
ネイルエステとは? どんな効果があるのか?
ネイルエステは、万病のもとである自律神経の乱れを整えると同時に、健康な爪が生えてくる刺激を与え、指先から人間本来の健やかさを取り戻すマッサージで、体の内側に働きかける体づくりのレシピです。
期待される効果は、次の5つあります。
- 自律神経のバランスを整える
- 免疫力アップにつながる
- 疲れの回復とリラックスができる
- 丈夫な爪が生える体づくりができる
- 血行が改善し爪が健康的なピンク色になる
免疫とは体を守る防御システムのことですが、免疫力アップに効果的なのが指先にある「井穴(せいけつ)」というツボです。
井穴は爪を作る「爪母」付近にあり、マッサージすることで体の末端の指先まで血行を改善することができ、血液中の栄養の循環と老廃物の停滞を解消することができます。
ネイルエステのやり方
ネイルエステは、次のようにやります。
- ネイルオイルを爪の周囲(裏側も含む)に付け、全体的になじませる
- 爪の根元から約2mm下にある井穴を、反対の指で挟むように抑えます
- 指一本につき1回10秒、痛気持ちいいくらいの強さで押します。
「挟んで押す」これだけです。
10本やっても、1回あたりだいたい2〜3分で終わります。頻度は1日約3回くらいが良いでしょう。
また、爪は健康のバロメーターと言われますが、指先のツボは体に直結しています。井穴を刺激する指によって、効果が変わってくる点がポイントです。
指 | 作用する神経 | 効果 |
---|---|---|
親指 | 副交感神経 | 呼吸器(肺など)、喘息、咳、ガン予防 |
人差し指 | 副交感神経 | 消化器(胃など) |
中指 | 副交感神経 | 耳症状 |
薬指 | 交感神経 | 軽い鬱、低血糖、だるい、眠い |
小指 | 副交感神経 | 循環器、肝炎、腎臓病、生理痛、頭痛、高血圧、肩こり、動悸、腰痛、自律神経失調症 |
ネイルエステは、副交感神経を刺激し、交感神経が優位で乱れがちな自律神経を一旦落ち着かせることが目的です。
しかし、薬指だけは実は交感神経を優位にさせるため、疲れを回復させリラックスさせたい時は、薬指は避けて行ってください。逆に日中に体を目覚めさせて活動力を上げたい時には、薬指が効果的です。
アロマと合わせて心身リラックス
副交感神経を優位に持っていく方法の一つに、香りがあります。
アロマは、視床下部に直接働きかけることで、自律神経のバランスが整い副交感神経が優位になります。心身ともにリラックスできれば、ストレス予防にもつながります。
どちらも同じ効果を期待する方法なので、まさにネイルエステとの相性が抜群です。
リラックス効果のあるアロマの一例
アロマ名 | 効果 |
---|---|
イランイラン | 鎮静作用がある甘美な香りが、怒りの感情を緩和し心を穏やかにします |
ゼラニウム | 不安定になっている心のバランスを落ち着かせます |
ローズウッド | 甘くてさわやかな芳香がストレスを軽減させます |
香りは、自分自身との相性もあります。自分が自然体でリラックスできるアロマが見つかれば、オンとオフにメリハリをつけて体のバランスが整うでしょう。
アスリートとアロマは無関係ではないことがお分かりいただけたと思います。ぜひ自身に合うアロマを探してみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
- アスリートは免疫機能が高くないことを自覚する
- 運動そのものが、体にストレスを与えている
- ストレスの影響を抑えるには、自律神経のバランスを整える
- ネイルエステは、1回2〜3分でいつでもどこでも手軽にできる
- ネイルエステは、アロマと組み合わせると効果的
体温が1度下がると、実は免疫力が30%落ちると言われています。トレーニングの激しい運動で免疫力が落ちた後に、体温をキープすることだけでも体のコンディションには良い影響が与えられます。ネイルエステは、指先の血行を良くすることで体温の低下を軽減することも期待できます。
現在は、新型コロナウイルスと世界中で戦っているアスリートも多いと思います。その一助となるよう、免疫力アップにつながり、自宅で誰でも手軽にできるネイルエステが役に立てば嬉しく思います。
手洗い・うがいで基本的な感染予防をするとともに、オーバーワークで免疫機能を落とさないように注意しながらトレーニングをしましょう。