読売KODOMO新聞 第13回学童軟式野球全国大会ポップアスリート星野仙一杯

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2019年12月7日〜8日、神奈川県の横浜スタジアムで「読売KODOMO新聞プレゼンツ 第13回学童軟式野球全国大会ポップアスリート星野仙一杯」が行われた。

本イベントでは、一般社団法人アスリートネイル協会のネイルトレーナーによる「爪切り体験」が行われたので、その様子をレポートする。

イベント概要

日時:2019年12月7日(土)〜8日(日)
場所:横浜スタジアム
   横浜市中区横浜公園
主催:NPO法人ヒーローインタビュー 学童野球振興協会
後援:公益財団法人 全日本軟式野球連盟、一般社団法人日本プロ野球選手会、関西独立リーグ、日本プロ野球外国人OB選手会
大会名誉会長:星野 仙一(故人)
大会会長:山本昌(日本プロ野球名球会)

野球で敏感になる指先の感覚

プロ野球選手も悩む野球と爪の関係

アスリートネイル協会には、野球選手が抱える爪の悩みが寄せられている。中でも多いのが、

  • ピッチャーの人差し指、中指の亀裂や割れ
  • キャッチャーの親指の欠け
  • 爪の下の出血
  • 二枚爪、表面の凸凹

などがある。

成長期におけるプロを目指す野球との向き合い方

少年野球で使用されるボールは軟式とは言え、2016年12月1日に公益財団法人全日本軟式野球連盟が発表した新規格となった新軟式球。従来よりも硬く、3gほど重いためボールをリリースする時の負荷が指先に強くかかるようになった。

速く、遠くにボールを投げるには、指先まで力を伝える必要があり、そのためには「爪」が欠かせない。指の先端までは骨がなく、硬い爪があるからこそ指先までしっかり力を伝えることができるのだ。

ポップアスリートの参加選手は、主に小学校中学年から高学年。いずれも体が完全にはできあがっていない成長期の子供達だ。

トレーニングで過度な負担をかけ、爪にトラブルを起こし、指先をかばう動作から手首、肘、肩に負荷を蓄積しないことは、将来のプロ育成において大切である。

アスリートネイルトレーナーの爪切り体験ブース

少年選手の爪への意識

この日は小雨、気温は6℃。
吐息が白く見える半屋外のコンディションの中だったが、ブースは多くの人で溢れていた。

参加13チーム総勢200人以上が、野球と爪についてネイルトレーナーと話をしながら、爪切り体験を受けた。

爪について真剣に話を聞く球児たち

体験を受けた少年選手の指先は、総じて適正な長さで保たれていた。さすが全国大会である。

しかし、中には爪を見せるのが嫌だという選手もいた。事実、その少年選手の爪は若干伸びすぎていた。

しかし、自覚があるのは大変好ましい状況だと言える。それだけ野球と爪の関係が浸透してきた証ではないだろうか。

監督やコーチ陣もブースを訪れ、爪の知識と体験を養った

爪に対するチームの姿勢が結果に現れる!?

また、ブースには監督やコーチ陣も訪れ、ネイルトレーナーの爪切りを体験した。

ボールを投げる時は、爪の白い部分とピンクの部分の間の両端が一番割れやすいです。ピッチャーであれば特に投げる球質や握り方を考えて、本人がプレーに違和感のない状態に仕上げるのがベストです。

そう伝えるネイルトレーナーの言葉に、爪切り体験したコーチ陣も納得の様子。

「爪の割れは爪切りで予防できるという発想がなかった」と言い、自身の爪をまじまじと見る様子が印象的であった。

ネイルトレーナーによる爪やすり。投球と爪の負荷の関係を知る

興味深かったのは、本大会で勝ち上がっていたチームの監督やコーチ陣ほど、爪についてネイルトレーナーと話をし、爪の知見を深めていたこと。

少年選手をチームの大切な資産と考え、トレーニングだけではなくアフターケアも万全に行う。

個々の才能を大切に育てるチームの姿勢が垣間見れたことで、日本野球の未来が明るく見えた。

ビフォー(上段) / アフター(下段)

衛生的に爪を守る爪洗いブラシ

少年野球のトレーニングはグラウンドが大半であり、土に触る機会が多いだろう。その際、注意しなければならないのは雑菌だ。

特に爪と皮膚の間は、菌の侵入経路になりやすい。トレーニング後、土を洗い流し、指先を清潔に保つことは強い爪を育成する上でも重要である。

ブースでは、そのようなシーンを想定した爪洗いのデモンストレーションも行われた。

爪洗いブラシ
「爪洗いブラシ」

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • プロ野球選手も爪に悩んでいる
  • ボールを速く遠くに投げるには「爪」が欠かせない
  • プレーに違和感のない状態に仕上げる爪切りがベスト
  • グラウンドでの練習では、爪を衛生的に保つことが大切

プロの現場でも爪トラブルに対して、自己流で爪を切って痛みを取り除く他、放置されていたりして、爪の痛みに気を取られてトレーニングに集中できないなどの二次トラブルを起こしている実態も残っている。

しかし、爪のトラブルは爪切りで予防できることがほとんどだ。そして、正しい爪切りは難しくない。選手自身でできる。日々適切な爪のメンテナンスをすることで、将来、私たちを熱狂させる選手が次々と誕生することを切に願う。


※ネイルトレーナーは、一般社団法人アスリートネイル協会の登録商標です。

※ポップアスリート http://www.pop.co.jp/
全国の少年野球チームを応援するコミュニティーポータルサイト。現在まとまっていない少年野球の試合結果などの情報を一元化することで、多くの少年野球に関わる方々へ情報提供を行い、少年野球全体を盛り上げていくことを目的としている。また子供達の「トップアスリート」になる夢をより現実へと近づけるために「ポップアスリートカップ」という学童軟式野球大会を開催している。

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