爪を噛むのはなぜ?咬爪症の心理的原因とスポーツパフォーマンスに学ぶ予防のコツ

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爪がでこぼこしていたり、深爪になっていたりしませんか?それは爪を噛んでいるからかもしれません。

爪噛みは、子どもによく見られますが、大人になっても子どもの頃の癖が残っている人がいます。またアスリートもストレスを受けることで爪を噛むことが癖になり、止めたいけどなかなか治らない人もいて、悩みの種になっています。

爪を噛む癖は、咬爪症(こうそうしょう)や咬爪癖(こうそうへき)と言います。

アスリートにとって爪はスポーツの武器と言える大切な体の部位。しっかりとメンタルケアをして爪を守ることが必要です。

そこで今回は、爪を噛む癖の原因とデメリット、また予防方法について解説していきます。

爪を噛む癖は悩ましいものですが、治すことができますので正しいステップで克服しましょう。

  • どのようにしたら爪を噛まなくできるのでしょうか?
  • そもそも、なぜ爪を噛んでしまうのか?
  • 爪を噛む癖を治すと、どのようなメリットがあるのか?

このような疑問にスポーツと爪の専門家アスリートネイルトレーナーがひとつひとつ解説していきます。

この記事はこんなことを書いています

  • 咬爪症が起こる原因
  • 咬爪症起きてしまった時の対処方法
  • 咬爪症の効果的な予防について

咬爪症とは

咬爪症(こうそうしょう)は、爪を噛む癖のことです。幼児期によく見られますが、幼児期の癖が直らないまま成長する子どもも多く、思春期の頃にもっとも頻度が高くなります。親指を多く噛む人もいれば、中指をよく噛む人もいて、人によって噛む指はそれぞれです。

爪を噛む癖は、幼い印象を与えますが、咬爪症は知性とは関係はありません。

咬爪症になりやすいスポーツ

咬爪症は、衝撃や摩擦といった外力ではなくて、ストレスなどの精神的な抑圧から解消されたい時に爪を噛む行動をします。そのため、スポーツ競技で分けることは難しく、本人のメンタルバランスとの関係が強い傾向にあります。

例えば、次のような状況にあるアスリートです。

  • スランプに陥っているアスリート
  • 自己記録更新など、自分が望む結果に長年届かない
  • イップスに悩んでいるスポーツ選手

咬爪症の症状

咬爪症は、爪を噛むことにより爪の形を変形させてしまいます。爪の表面がでこぼこになったり、爪先を噛むことで爪が短い状態が続いたり、他にもささくれや爪周りの傷口から細菌の感染を起こす場合もあります。

爪を噛むことにより、爪の衛生は損なってしまいますので、細菌感染などのリスクはどうしても付き纏うもの。極力、咬爪症(爪を噛む癖)を直し、克服することが望ましいでしょう。

咬爪症の主な原因

咬爪症の原因は、人によって様々です。しかし、爪を噛む原因の多くが、心理的で精神的な要因によるもので、そのことが無意識に爪を噛む行為に表れてきます。

例えば、周りの環境変化によるストレス、またはプレッシャーを感じるなどで、爪を噛んでしまうのです。咬爪症を直すには、これらの原因を取り除くことが重要と言われています。

先程、爪を噛む癖は、幼児期や思春期に多く見られると言いましたが、心理的、精神的なストレスは、まさにこの時期に多く降りかかりますよね。自分と友達を比べたり、思い通りにことが進まなかったりなど、誰もが経験があると思います。

咬爪症の原因について、もう少し細かく解説していきましょう。

なぜ、人は爪を噛むのか?

そもそも、なぜ人は爪を噛むのでしょうか?よりもっと本質的な原因について、子どもと大人の違いに触れながら解説していきます。

子どもの咬爪症(爪噛み)

子どもが爪を噛むのは、欲求不満や愛情不足が原因だと考えられています。

小学校にあがり勉強を始めると、解けない問題が出てきた時に爪を噛むケースはよくあります。爪ではなく、鉛筆を噛んでいる男の子を見たことはありませんでしょうか?これも同様の行動で、問題が解けないストレスやイライラを解消するためだと考えられます。

一方で、子どもは精神的な未熟さや社会への適応ができていないために、爪を噛むこともあります。爪を噛んでいる行為を叱るのではなく、なぜ爪を噛んでいるのかと言った背景にある原因を見つけて取り除くことで、咬爪症は治ることがあります。

また、成長するに従って感情のコントロールが徐々にできるようになり、社会に順応することで、自然と爪噛みをしなくなることもあります。大人になるにつれて爪を噛まなくなるのはこのためです。

大人の咬爪症(爪噛み)

しかし、成人しても咬爪症が治らない場合、ナーバスな方やデリケートな方、もしくは精神的にまだ未熟である方に多い癖だと言われています。

ライバルとの関係や、人間関係でストレスが溜めやすく、イライラしている時に、心の安定を得るために爪を噛むといった場合です。子どもの時に爪を噛んで心理的な安らぎを得ていた行動が自然と残っているのでしょう。

長年抱える癖を直すことはかなりの労力が必要ですが、大人が爪を噛むと相手に心中を察されてしまい、勝負にマイナスに働くこともあるので、できれば優先して治したいものです。

メンタルトレーニングを積めば、感情はコントロールできる技術ですので、勝負の世界に生きるアスリートは特に改善されることをおすすめします。

爪を噛むことのデメリット

それでは、爪を噛むとどのようなデメリットがあるのでしょうか?

特にアスリートにとって爪の変形は、スポーツパフォーマンスを下げる原因になります。自分の爪が次のことに当てはまっていないか確認してみましょう。

  • 爪が短くなる(小さくなる)
    爪先を噛むことで、いわば慢性的な深爪の状態に陥ってしまいます。そうすると爪はどんどん小さくなっていき、スポーツで大切な 爪圧 がかけられません。
  • 爪先がギザギザする
    自分の歯型が爪につきギザギザした爪に。爪の層が裂けている状態にな流ため、二枚爪 や 爪割れ を引き起こすリスクが高くななります。また尖った爪で相手を引っ掻いてしまい傷つけることも考えられます。
  • でこぼこの爪になる
    健康な爪の表面と比べて滑らかではないため、指先にかかる爪圧が均等にかからず、歪みが出てしまいます。そうすると爪の薄いところから爪割れや爪の剥離が生じてしまいます。
  • 対戦相手に心中を読まれる
    爪を噛むことは、暗に自分自身の焦りや苛立ちを伝えることになります。駆け引きがあるスポーツの世界では、自分のウィークポイントを知られるきっかけとなります。
  • 炎症や痛みを伴う
    爪を噛むことで指先の皮膚が微細に傷つき、ささくれや炎症、化膿、感染症を起こすことがあります。
  • 感染症のリスク
    指先の傷口でなくとも、爪を噛むことで爪の中の潜む細菌を口の中に入れてしまうことがあります。

咬爪症の注意事項

これまで説明してきましたように、咬爪症は心理的なストレスや精神的なプレシャーによるものですが、注意しなければならないのは、爪を噛み行為によって炎症、化膿、感染症、骨髄炎などより大きなトラブルに発展することです。

慢性的な咬爪症が続き、爪の変形がひどくなると爪を噛む癖は治っても爪の変形が元通りに戻らないことすらあります。

またポーランド・ヴロツワフ大学のPrzemyslaw Pacan氏らの研究によると、咬爪症は、QOLの障害が認められると報告されている。目に見えない精神的なストレスが日常生活に大きな影響を与えていることがこの研究から分かります。

咬爪症の対処方法

咬爪症は、どのようにしたら治るのでしょうか?

一番良い方法は、爪を噛まないようにすることです。しかし、癖は無意識にしてしまうものであるため、自分の意志だけで治すのは困難と言えます。

そこで注目されているのが、人工爪をつける方法。硬くて噛めず、噛んでも不味いアクリル樹脂の人工爪を爪を噛む指につけて噛まないようにすることです。

短くなった爪は、そのまま伸ばしても爪の白い部分が伸びるだけで、指先の皮膚に定着しない場合があります。その問題を解消するのが人工爪です。

深爪のように噛んで短くなった爪が元の長さに戻るまで人工爪をつけておくことで、爪が伸びる方向を正しく誘導し、ピンク色の健康的な自爪を取り戻すことが可能な場合があります。

また、人工爪で自分の爪を覆い隠してしまうため、これから生えてくる爪を守りながら、効果的に癖を治すことができます。

そんな注目の人工爪には、2種類の方法があります。どちらも人工爪対応可能なネイルサロンで施術を受けることになります。

ジェルネイルによる咬爪症・深爪矯正

専用のUVライトやLEDライトで硬化するジェル(合成樹脂)を爪に塗り、硬化させて人工爪を形成します。ジェルが硬化すると、硬く丈夫なプラスチックに変化します。爪に近い自然な仕上がりにすることもでき、約3週間ほど持ちます。光沢があるジェルと、マットな仕上げにできるジェルがあります。

スカルプチュアによる咬爪症・深爪矯正

アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜて硬化させ、補強する人工爪です。自爪の土台があれば人工爪をつけることができるので、深爪の方でも爪の長さを調整することができます。

自分でできる咬爪症の治し方と予防方法

ネイルサロンに行くのではなく、自分でできる咬爪症の対処方法としては、指先を保護したり、口を使えないようにする予防方法があります。

  • 飴をなめたり、ガムを噛んで爪を噛まないようにする
  • 苦味があるマニキュアを塗る
  • 絆創膏を指先に貼り保護する

しかし、これらの方法は爪を噛むことを前提にした対処方法です。

咬爪症を予防するたった一つの効果的な方法

もっと大切なことは、まずは自分自身が爪を噛むパターンを知ることじゃないでしょうか。

  • 爪を噛むのは、望む結果を達成できなかった時なのか?
  • ストレスを感じた時なのか?
  • 漠然とした不安を感じた時なのか?

その時の感情に向き合うことで、爪を噛む原因そのものと対峙できます。そして、その原因を取り除くことで大人として感情をコントロールし、咬爪症を克服できるようになります。

アスリートにとってこのプロセスを踏むことは大きな成長にもつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • 爪を噛む癖を、咬爪症や咬爪癖と言う
  • 咬爪症は、心理的ストレスや精神的プレッシャーにより起こる
  • 咬爪症を治すには、癖の背景にある原因を捉えることが大切

人は誰でも癖を持っています。指を鳴らしたり、髪を触ったり、肘をついたりと癖は無意識にやってしまいますよね。爪を噛む癖はストレスや不安の表れと言われていて、メンタルを映し出しています。

咬爪症がよくないことは、本人が一番自覚している場合もあります。真正面から咎めるようなことはせず、背景にある咬爪症の原因を見つけ、正しいステップをアプローチすれば咬爪症は治せる症状だと覚えておきましょう。


爪の各部位の名称や機能については、以下の記事を参照いただきたい。

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参考文献:
Pacan P, et al. Acta Derm Venereol. 2014 Feb 17. [Epub ahead of print]

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