側爪郭

  • 2020年4月11日
  • 2021年8月23日
  • 未分類

側爪郭(そくそうかく)

側爪郭 は、英語では「lateral nail fold:サイドウォール」と言う。
爪甲の両側にある厚みのある皮膚の部分の名称です。

側爪郭は、爪甲 の両側にある厚みのある皮膚の部分の名称

側爪郭の特徴

爪甲 を左右両側から支え、衝撃から守り、爪甲 を固定する役割をしています。

爪甲が付いている部分はくさび型となっていて、背面部は指の皮膚と繋がっています。また腹側部は 側爪溝 の一部となり、爪甲 の表面に密着しています。

陥入爪 では、主にこの 側爪郭 に炎症が生じることで起きる病状です。陥入爪巻き爪 の場合、側爪郭のくさび型が縦方向になってくる傾向があるため、歩いたり走ったりする時に、爪が皮膚により食い込みやすい構造を作ってしまいます。

正常な爪のアーチを保っていると、側爪郭のくさび型が横方向に向き、地面からの 爪圧 にしっかり耐えられるようになり、痛みも起こりません。

また側爪郭が乾燥してしまうと、ささくれ の原因になります。

アスリートネイルから見た側爪郭

側爪郭は、競技や職業によって厚みの度合いが異なり、人それぞれに特徴があります。なかなか意識はされませんが、競技と爪、側爪郭は大きく関係してきます。

例えば、投げる競技の場合、側爪郭の厚さにより爪の ストレスポイント にかかる負荷が変わってきます。つまり、側爪郭が発達していると爪のクッションの働きをしてくれるためです。

ストレスポイント を守れるということは、爪割れ、亀裂を予防にもつながります。

しかし、指が横に広い場合は、投げる動作の繰り返しによって、爪が 爪圧 を効かせられないために、側爪郭に タコ ができることがあります。タコ は皮膚がよく擦れたりぶつかったりする部分を守るために、その部分の角質が硬く厚くなることですが、放って置くとどんどん硬くなり、中に芯ができ、痛みを伴うことがあります。そうなってしまっては、投擲どころではありません。

爪を守るクッションの働きを保ちながら、爪圧 をしっかり効かせられる側爪郭がスポーツ選手やアスリートにとってはベストです。

それには爪のメンテナンスの他、指周りのケアにも同時に注意をしてトレーニングや練習が終わるたびに、自身の状態をセルフチェックすることが大切です。

万が一、違和感があった時は、チームドクターや ネイルトレーナー に相談しましょう。

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