「2019 スポーツフェスティバル in えいふく」


記事レベル ☆☆☆☆
【この記事は、4分で読めます】


2019年10月14日、東京都杉並区にある永福体育館で「2019 スポーツフェスティバル in えいふく」が行われた。本イベントでは、一般社団法人アスリートネイル協会による「新常識!意外と知らないスポーツと爪」と題したセミナーと爪切り体験が行われたので、その様子をレポートする。

イベント概要

日時:2019年10月14日(月・祝) 9:00〜17:00
場所:永福体育館
   東京都杉並区永福1-7-6
主催:杉並スポーツ・カルチャー共同事業体(株式会社東京アスレティッククラブ/東京フットボールクラブ株式会社/日本管財株式会社)

スポーツと爪の関係を紹介したセミナー

「新常識!意外と知らないスポーツと爪」というテーマのもと、爪に関するクイズ形式で行われた。セミナーの登壇者は一般社団法人アスリートネイル協会のエグゼクティブアドバイザー、参加者はプロスポーツクラブ関係者から一般の方まで幅広い層が集まった。

「爪は何でできているか?」「アスリートや女性に多い反る爪はどうして起こるのか?」「噛み爪をしてしまうのは、なぜか?」など、スポーツに限らず日常生活にも役立つ情報が伝えられ、参加者の興味をかきたてる問いが飛び交った。
ちなみに、爪はたんぱく質(厳密に言うとケラチン)でできており、鉄分が不足すると反ってくる。噛み爪はストレスが主な原因だ。

中でも参加者の意見が分かれたのが「骨は指先のどこまであるか?」の問い。①爪の根元まで、②爪の中程まで、③爪の先端まで、と参加者によってそれぞれの回答があがった。

答えは、②中程まで。指の先端には骨がないから指の腹からの力を受け止めることができない。しかし、指の腹からの力を指の先端までしっかり受け止める機能として爪の役割があり、人がモノをつかめる仕組みを図式で説明された。爪の重要性が発見できるセミナーとなった。

アスリートネイル協会によるセミナーの様子
「つかむ」には指先の骨と爪が重要

爪トラブルを起こさない「爪切り体験」

爪トラブルの主な原因となる間違った爪切り

巻き爪、剥離、割れなど爪にかかるトラブルの大半は、普段の爪切りによることが多い。「爪切り体験」とは、トラブルを誘発しないオススメの長さや形、切り方を説明しながら一般社団法人アスリートネイル協会の養成講座を修了した専門の知識を持つ ネイルトレーナー が実際に爪切りをしてくれるブースだ。

「いつもはどのくらいの長さでいらっしゃいますか?」体験の席に着くと、まず普段の生活の様子を聞かれる。今スポーツはやっているのか?、水仕事はよくするか?というカウンセリングの後、一般的な爪切りに潜む危険性について教えてくれた。

「爪は少しアーチがかっていますよね。でも一般的な爪切りは真横から見ると断面が直線になる構造をしています。カーブがかかった爪を直線の爪切りで挟んで切るのは、爪のアーチを直線に歪ませて切っているということです。」このミスマッチが爪の乾燥と相まって、二枚爪や割れの原因にもなるようだ。

自宅にある爪切りの正しい使い方

ネイルトレーナー によると、何も爪専門の道具がなくても爪に負担をかけない爪切りは自宅でもできる、とのこと。一般的な爪切りを活用した切り方のコツを教えてくれた。

「家にある爪切りは、角を使って少しずつ切り進めていくことが大切です。切り進めるとギザギザしてしまいますが、最後に爪やすりで一定方向にやすり、整えて完成です。」

爪切り後は、ネイルオイルを使用して乾燥を防ぐことが大切だと語る。乾燥を防ぐだけでも二枚爪は防げるそうだ。

爪切りの角を使って少しずつ切り進める
(写真では上方向に進めていく)

肌(皮膚)と爪の関係、ケアも同じ

「爪は皮膚の附属器官です。皮膚と同じように爪も三層でできています。また爪には約12〜16%の水分と、約0.15〜0.75%の脂分が含まれているので、肌と同様に乾燥対策として保湿が大事です。爪本来の環境を適切に維持するためにもネイルオイルとハンドクリームの使用をオススメします。」

取材した本日は10月14日。秋冬と乾燥が進む季節に、指先のケアについて教えてくれた。痛くなくても違和感が残ると、アスリートにとってはトレーニング効率が上がらず、試合では真にパフォーマンスを発揮できるとは言えない。ネイルトレーナーは、アスリートや広くスポーツファンにとって、パートナーとして心強い存在になるのではないだろうか。

多くの方が正しい爪切りの方法を体験した
爪の状態に合わせて、爪の補強コートも

まとめ

いかがでしたでしょうか。

  • 爪があるから、指の腹からの力を受け止めることができる
  • 爪トラブルの多くは、爪切り(特に深爪)に起因している
  • 一般的な爪切りでも安全な切り方ができる
  • アスリートにとって、違和感は天敵である

当たり前すぎて普段は意識をしないが、爪を適切な長さや形に整えることで、しっかりとボールを投げる、地面を蹴り出すことができる。競技や選手のポジションによって、最適な爪は異なるようだが、アスリートにとってパフォーマンスを減衰させないように対処すべき日頃のケアを、身近に体験できるイベントだった。


ネイルトレーナー は、一般社団法人アスリートネイル協会の登録商標です。

※杉並区永福体育館 https://www.eifuku-sports.com/
旧永福南小学校跡地に移転・改修して2018年9月1日に新たにオープンした新しい体育館。多様なスポーツニーズに応えられるようアリーナに加え、小体育室やトレーニングルーム、ビーチコートが設置され、地域のスポーツ活動の拠点として、地域一帯が元気になるスポーツ事業を展開している。誰でも気軽に参加できる「ふらっと教室」はスポーツレクリエーションとして愛されている。

広告
この記事が気に入ったら、いいね!しよう