【2020年8月版】スポーツで痛む爪の悩みランキング。TOP3に共通するコロナ対策のある原因とは?


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緊急事態宣言が発令されてから、早いものでもう5ヶ月。

新しい生活様式の下、徐々にスポーツシーンも日常を取り戻してきているが、まだ制約がある中でのトレーニングは否めません。適正練習が保てず、体のコンディションに苦労している人も多いのではないでしょうか。もちろん、爪のコンディションも例外ではありません。

そこでアスリートサロンでは、コロナ禍でアクセスが急増した記事を含め、緊急事態宣言が発令された2020年4月8日から2020年8月28日までの間に、よく読まれた爪の症状をランキング形式で紹介します。

スポーツを楽しむ多くの人が悩まされた爪のトラブルは、何でしょうか?

ランキングをとって見るとコロナ禍に隠れた原因がありました。なんと1位〜3位に共通するのは、新しい生活様式としてコロナ対策で私たちが日常的にしている「あの行動」でした。

この記事では、アスリートネイル協会認定アスリートネイルトレーナーの大塚裕司氏に聞いた、スポーツと爪のプロによるトラブル予防のアドバイスも紹介します。コロナ禍での最適な爪ケアを知って、ネイルコンディションを保ちトラブルから体を守ろう。

アスリートサロン 爪の症状アクセス調査:n=625,306(2020/4/8〜2020/8/28)

この記事はこんなことを書いています

  • スポーツと爪の悩みランキング TOP3
  • 爪トラブル TOP3に共通する原因について
  • 爪トラブルを助長しているコロナ禍のあの行動とは?

スポーツと爪の悩み1位〜3位と、その原因は?

スポーツでは日常生活以上に爪を酷使し、衝撃や摩擦などいろんな負担がかかっています。爪のトラブルとは無縁だった人も、スポーツを始めると爪の悩みが出てきたということはあるのではないでしょうか。

スポーツによる爪トラブルは、日常生活と同じ原因で起こる症状もありますし、スポーツ特有の原因も潜んでいます。例えば、走る、投げるといったスポーツでは当たり前の行動も、意外なトラブルを起こす引き金になっているかも!?

そんな爪トラブルを回避するために、よくあるスポーツの爪トラブルのポイントを解説。アスリートネイルトレーナーのプロのアドバイスを参考に、爪トラブルのトラブルシューティングをして対処方法を習得しよう。

第3位 爪の剥離(剥がれ)

第3位は、爪の剥がれです。爪甲剥離(そうこうはくり)とも呼ばれています。

爪が剥がれるというと、かなり強い力がかからないと起こらないと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、実は爪は皮膚と強力に密接しているわけではなく、皮膚の上に乗っているだけに等しいので、意外とすぐに剥がれてしまうものなのです。まずはこのことを覚えておきましょう。

スポーツによる原因

爪が剥がれる原因は、爪を引っ掛けてしまったなど、外力が一番の原因です。

手の爪では、球技でよく起こります。野球でボールを投げる際に爪を引っ掛けたり、バスケでパスを受け取る時にミスしてしまい、突き指と併せて起きることもあります。

足の爪では、走る、止まるという全力ダッシュと急停止の繰り返しでシューズ内の爪が慢性的に圧迫されることが、爪の剥がれの原因に。

日常生活でも缶のプルタブを爪で引き上げる、パソコンのキーボードを指を立てて打つなどの行為は、剥離を招きます。

アスリートネイルトレーナーのアドバイス

爪は皮膚に乗っているに等しいと伝えましたが、爪の剥がれを予防するには、爪と皮膚の接点をケアしておくことが必要です。特に注意したいのが、爪下皮(ハイポニキウム)と呼ばれる指先の爪の裏側。ハイポニキウムに弱い力でも継続的に力がかかると、爪は徐々に後退し剥がれにつながります。

予防するには、ハイポニキウムの保湿ケアがおすすめ。ハイポニキウムを乾燥から守ることで、爪と皮膚の密着を助けてくれます。

第2位 爪の内出血

第2位は、爪の内出血です。爪下血腫(そうかけっしゅ)とも言います。

日常生活では、ドアに手を挟んでしまう、足指の上に重いものを落としてしまうなどのアクシデントで爪の内出血が起きます。しかし、スポーツシーンではもっと頻繁に爪の内出血が見られます。具体的に見ていきましょう。

スポーツによる原因

爪が内出血を起こす原因は、衝撃や摩擦など外力と、爪の乾燥です。爪はアーチを描いているので、外力を柔軟に受け止めることができますが、乾燥した爪は硬くなりクッションが機能しないからです。

しかし、スポーツ特有の外力に、相手選手との接触があります。例えば、ボディプレー中に相手選手に足を踏まれてしまった。相手選手との接触で転倒したなどの自分では回避できない不可抗力で、爪がダメージを受け内出血が起きるのです。

他にもよくある例では、マラソン完走後に爪が圧迫されていたが挙げられます。

アスリートネイルトレーナーのアドバイス

爪の内出血は、スポーツでは本当によくあるトラブルです。だから、内出血が起きるのは仕方がないのですが、大切なのは爪の内出血が起きた位置と大きさです。

個人差はありますが、爪の大きさの約1/6〜1/4を超える内出血には、気をつけましょう。ほぼ間違いなく第3位で紹介した剥離にもつながります。爪の内出血は、爪と皮膚の間に血が溜まった状態のこと。つまり、内出血が起きた時点で、爪と皮膚は剥がれてしまっているのです。

爪の伸びに合わせて、出血した部位は、爪先 に移動していきますが、フリーエッジ (爪の白い部分)に接する頃には固まった内出血が流れ出て、剥離をした状態と同じになります。爪の剥離が広がらないようにこまめな保湿ケアを心がけましょう。

第1位 爪の割れ・欠け

そして、第1位は、爪の割れ・欠けです。

爪には割れやすく、欠けやすい場所があります。それが フリーエッジ (爪の白い部分)や ストレスポイント(爪の白い部分が爪の両側でなくなる場所)です。

どんなスポーツでも付き物の代表的な爪の悩みですが、このコロナ禍で特に注目されている症状です。

スポーツによる原因

素手でガラスを触ると指紋がつくと思いますが、それは指の皮脂分がガラスに移って指紋になります。このように物に触れるたびに、爪の皮脂分が失われていきますが、それは爪も例外ではありません。

何かに触ることが多いスポーツでは、指先の皮脂分や水分は失われやすく、爪が乾燥することで、爪割れや欠けが起きやすい。球技以外でも、ボルダリングや体操、グローブをつける競技も注意が必要。炭酸マグネシウムなどの滑り止めは、指先が乾燥するので特に気をつけましょう。

アスリートネイルトレーナーのアドバイス

爪の割れ・欠けで注意すべきフリーエッジとストレスポイント。

フリーエッジから解説しましょう。
爪は肌と同じで三層構造でできていますが、乾燥すると層と層の間に隙間ができます。束ねていた層がバラバラになるので、爪の強度は劣るのは想像しやすいでしょう。この状態で爪に外力が加わると、一番上の一層だけが剥がれるという、いわゆる二枚爪になります。

一方、ストレスポイントは、その名の通り、爪にかかった外力が集中してダメージを受けやすい部位です。野球のピッチャーではカーブやフォーク・スプリット系のボールを投げると、その負荷がストレスポイントに集中します。そのため、爪ケアを怠るとストレスポイントから亀裂や爪割れを生じてしまいます。

爪トラブルに共通する原因は、コロナ禍のあの行動

スポーツと爪のトラブル第1位から第3位を見てきましたが、ある共通する原因があることにお気づきでしょうか。

それは、指先と爪の乾燥です。

それもそのはず。コロナ禍で新しい生活様式が提示され、私たちの指先は乾燥しやすい環境に晒されてしまいました。

一体何が指先の乾燥を招いたのか?

それは、コロナ対策のアルコール消毒です。

私たちの皮膚には常在菌がいて、余分な皮脂や汗を食べて皮膚に必要な潤いを分泌してくれています。つまり、皮膚の善玉菌が、肌を弱酸性バランスに保ってくれていて、ウイルスから体を守る自然のバリアを作っているのです。

ところが、アルコール消毒は、肌の皮脂バリアを壊してしまいます。潤いバリアがなくなるので、当然、指先や爪の乾燥に。

コロナ対策のアルコール消毒は欠かせませんので、乾燥を予防するには、手指消毒をした後の保湿が重要。ネイルオイルとハンドクリームを使ってアルコールで失った皮脂分を整え、指先と爪のケアを徹底するようにしましょう。

コロナ渦だから、保湿ケアがとても大切。特にスポーツシーンでは保湿ケアが怪我予防にもなりますので、おすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

  • スポーツと爪の悩みの1位は、爪割れ・欠け、2位は爪の内出血、3位は爪の剥がれ
  • 爪トラブル TOP3に共通する原因は、指先や爪の乾燥
  • アルコール消毒後は、爪の保湿ケアが重要

コロナ禍のアルコール消毒による「皮脂バリアの破壊」は、医療業界をはじめ、美容・健康業界でも注目されている問題です。

アスリートにとっては、皮脂バリアの破壊に、日常生活以上の爪の負荷が相まって、爪のコンディションに多大な影響が出ていることを知りましょう。どんな問題も原因を正しく理解できれば、改善できないことはありません。

手指消毒後は、爪の保湿ケアをする。スポーツポーチにネイルオイルやハンドクリームを入れておき、常にコンディションを最高に保ちましょう。そうすることで最高のスポーツパフォーマンスが発揮できる基礎ができます。


今日ご紹介した爪トラブルは、美容を主体としたネイルサロンでは解消できない場合があります。おすすめは、スポーツと爪の専門家である アスリートネイルトレーナー に聞くこと。トレーニングへの影響を最小限に抑えた爪のコンディショニングを提案してくれるので、アスリートメリットが得られて良いでしょう。

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